補聴器の機能をあらわす言葉
補聴器のカタログを開くと、きき馴染みのない言葉がたくさん並んでいて、「自分に合った補聴器を選びたいけれど、よく分からない…」と感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、カタログによく登場する代表的な機能を、分かりやすく解説します。
解説するのはこの方!
Baton浦和パルコ店 認定補聴器技能者の青木です。

補聴器をはじめて知る方には聞き慣れない言葉も多いかと思いますが、Batonでは専門的な内容もイメージしやすいよう、分かりやすくご案内しています。
指向性(しこうせい)って何ですか?
青木:
「ききたい音にスポットを当てて強調する機能」とイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
補聴器に内蔵された複数のマイクとコンピューターが、音の方向を瞬時に判断して正面の音を強調します。この機能により、騒がしい場所でも対面している話し手の声が聞き取りやすくなります。
一方で、にぎやかな会食の機会が多い方や、背後からの呼びかけにも気づきたいシーンが多い方には、より広い角度から周囲の音を分析し、最適な音にフォーカスする機能(オートフォーカス)を搭載したモデルもおすすめです。
「最大出力制限」(さいだいしゅつりょくせいげん)って何ですか?

青木:
MPO:(Maximum Power Output)と書かれているカタログもありますが、補聴器から出る音の「上限(天井)」を設定し、過大な音による不快感を低減するための仕組みです。補聴器は小さな音をきき取りやすくする一方で、電車の走行音や工事の音など、もともと大きな音については音量を抑える処理を行います。
どれくらいまで効かせることができるかは器種によって異なりますし、お一人おひとりのきこえの程度によっても適切な音量があるため、わたしたち認定補聴器技能者が調整を行います。
突発音抑制(とっぱつおんよくせい)って何ですか?
青木:
ドアが勢いよく閉まる音や、食器がぶつかる音などのように、予期せぬ大きな音が補聴器を通してきこえた時、「うるさくて、とても付けていられない」ということが起こらないように、こういった衝撃音を瞬時に察知して、和らげて耳に届けてくれる機能です。
先ほどご紹介した「最大出力制限」との違いがわかりにくいかもしれませんが、最大出力制限が継続的な大きな音に対して「音の天井」を決めるブレーキであるのに対し、突発音抑制は「ガシャン」「バタン」といった、瞬間的な大きな音を抑える機能です。
Bluetooth(ブルートゥース)接続って何ですか?

青木:
最近は身近な機器にも備わっているBluetoothですが、補聴器で何ができるかはイメージしにくいかもしれません。
代表的な活用法として、お手持ちのスマートフォンをリモコンのように使い、補聴器のボリューム調整などをスムーズに行うことができます。また、パソコンやテレビと接続すれば、電話やリモート会議、テレビの音声を直接補聴器で聞くことができるため、日常生活がより便利になります。
Batonではアプリダウンロードのお手伝いや他機器との接続のお手伝いも行っています。
※補聴器や接続する機器(スマホ・PC・テレビなど)の機種により、Bluetoothに対応していない場合があります。詳しくはスタッフまでお気軽にお問い合わせください。
必要な機能は何ですか?
青木:
補聴器のさまざまな機能は、備わっていれば良いというわけではなく、お一人ひとりのきこえや生活環境、何を重視したいかに合わせて、ご自身にとって必要な機能が備わっている器種を選ぶことがポイントです。
Batonでは、補聴器の機能を実際に体験していただきながら、お客様一人ひとりにあった器種選びをサポートしております。
カタログを見て気になる言葉があったり、実際のきこえ方を試してみたいと思われたら、ぜひお気軽にご相談ください。
※補聴器の搭載機能や対応する機器は、器種・メーカー・使用する環境によって異なります。また、機能の感じ方やきこえ方には個人差があります。